R1-Zの話



実は某誌の愛車インプレに乗ってしまった原稿だったりして(笑)


1 最終型99年型 
YAMAHA R1-Z2 現在の走行距離 12000km
3 乗り出し価格(値引き+GPZ1100の下取りで 合計32万円ぐらい)
4 現金一括
5 値引き3万円、納車は200キロ離れたところまで無料サービス。
6 燃費 ツーリング14〜18km/L
7 使用頻度 ツーリング100%
   車歴  TZR50→LB50チャピィ→VT250FE→Diversion→DT50→GPZ1100水冷→TW200→R1-Z→SEROW225W

8 購入のきっかけ
北海道は半年間雪に閉ざされて、道産子にとってバイクは生活の一部ではなく、自己表現の趣味の世界なのです。
学生時代に限定解除していた私は、就職と同時にあこがれていたGPZ1100を買い、これで楽しいバイクライフを送れると思っていました。しかしリッターツアラーバイクという宿命で1日以上の長い距離を乗らないと楽しくない。 仕事も忙しく、楽しいバイクライフが送れない日々が続いていました。そしてセカンドバイクが欲しくなり購入したのがTW200。当時はやり始めたスカチューンなどには目もくれず、貴紙(某誌の事ね)の廣瀬氏の様な無骨な乗り方にあこがれ購入。これでバイク観が一変!人車一体感が得られなければバイクではない、乗ってナンボが大切で、所有欲を満たすなど無意味な事だとTW200に頭を殴られました。TWで近隣の野山、林道、路地裏、砂浜を走りまくりました。そしてほとんどGPZには乗らなくなってしまいました。距離は走れなくても自分で扱える自分のライフスタイルにあったオンロードバイクが欲しいとも思っていました。そんな時国産の2ストバイクが製造中止になり、もう2サイクルスポーツ車には乗れないのではと、00年4月GPZを下取りにしてR1-Zを衝動買いしてしまいました。

9 長所 
なんと言っても車体が軽い。ネイキッドながらセパレートハンドル。トラスフレームに白の車体。右側2本出しのマフラー。トルク重視のグラマラスなチャンバー。スタイルとしては気に入っています。
燃費が意外によい。北海道のペースで走るためか、14〜18km/lぐらい。2サイクルの特徴か120km/h巡航ぐらいが最も高燃費です。タンクも大きいので、巡航距離に不満はない。
前後のサスの調整が細かく設定できる。今までフロントの設定できるバイクに乗ったことがなかった。
2サイクルエンジンの魅惑。結構下もトルクはあるが、ピーキーな味を残した設定。
3〜6速のクロスミッション。とても気持ちよく高回転が維持できる。ワイドミッションのツアラーを乗り継いできたので目から鱗が落ちた。
ポジションは、徹底的スポーツを望む人には不満かもしれないが、身長179cmの私にはなぜかしっくり。足つきもべったり。
旋回性は、入力の自由度が高い。リーンアウトでもインでも、バイクが応えてくれる。コーナリングでスポーツ走行をバイクから強制されることが無く、非常に秀逸なニュートラル感。

10短所
リッターバイクに比べたらパワーがない。しかしそれを補う官能性がこのバイクにはある。
クーラントのチェックがしづらい。エアエレメントが湿式。チョークが微調節できない。
でも気になるほどではない。
長い間乗らないとキック始動に手間取ることがある。これも味わい。
センタースタンドがないのでチェーン調節がすこし面倒かな。
ネイキッドなので、高速巡航が辛いかな。法定速度なら問題はないのです。

11故障トラブル
エンジンの振動のため時々増し締めしないと緩むエンジンパーツ。マフラーのステーのゴムもへたって、異音がする。
微振動が多いのですが、乗っていると気にならないです。
6速ギア抜けがまれにありましたが、ギアオイルに4スト用のゾイルを入れたら、全く出なくなりました。
始動性はイリジウムプラグを入れてから、問題なくなりました。

12カスタム、チューン 
北海道の必需品バイク用レーダーをつけてます。ライト上のミニカウルをつけましたが、効果は微妙です。
2スト用ゾイルを混合オイルに、4スト用ゾイルをギアオイルに注入。
あとはノーマル。自分の力量と、北海道の交通事情を考えた時、充分納得できる性能をノーマルで持っています。
コントロラブルに120km/h出れば、下道では充分だと思います。

13バイクライフで
人それぞれのライフステージにあったバイクというのはあると思う。
今の私には、オンロードの領域ではリッターバイクよりもこのバイクが合っている様です。
高性能な4サイクルスポーツはこれからもどんどん出てくるし、まだまだ乗れる機会はあると思う。でも2サイクルスポーツは、これから10年ぐらいしか乗ることが出来ない貴重な20世紀の残光です。この残光ともう少しつきあっていきたいと思っています。小学生の息子が16才になったら乗って欲しい、そう思えるバイクです。

14愛車の総合評価 
90点

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